
すごい豪華なショーでした。きらびやかなイルミネーション、正面のスクリーンにスケーターの紹介(1部)とメッセージ(2部)が映し出され、演技中はイメージに合った幻想的な映像が流れ、凝っています。グループでの演技は、ディヴィッド・ウィルソン総監督で、洗練された大人な雰囲気でした。3方向の席に囲まれたリンクで、観客の方に近づいた時や、演技のみどころでは歓声がひときわ大きくなるので、スケーターの気分も盛り上がるんじゃないでしょうか。スケーターは歌こそ歌わないですが、音楽の世界観をスケートで自由に表現して、観客は音楽とスケートの両方を楽しめて、アイスショーは究極のエンターティンメントですね。
上手な人ばかりで、どの演技も良かったですが、とくに良かったなと思うのは、
キーラ・コルピの「Cry me a river」会場で配布されたプログラムと曲名が違っていた。
カシャカシャとシャッターの切る音と、エレガントでセクシーなブラックドレス。モデルを演じているのでしょうか。実際、コルピさんはモデルもされてるそうなので、イメージぴったりですね。ゴージャスな雰囲気で良かった。
ヴァーチュー&モイアー
世界選手権でもやった「I wanna hold your hand」それから新曲の「サンバメドレー」
どうしてこの二人は、こんなにかっこいいのでしょう。私は、あんまりジャンプが決まったからて(決まらなくても)拍手とかするより、スケーティングのなめらかさに見とれてしまいます。サンバって暑苦しいイメージがありますが、この二人が演じると、衣装が男性グレー、女性ピンクだからか、おしゃれでクールな感じです。それでいてセクシーで、複雑にからみあいながらも動きがスピードを保ちながらなめらかで、ひきこまれていきます。。
ステファン・ランビエール「Prelude in G minor, Rachmaninov」
ランビエールや、カート・ブラウニングは、もうプロスケーターとして、魅せどころを掌握していますね。
ランビエールのターボエンジンがついているかのような連続スピンを見ました。足をぐぐっと伸ばしてターンするところはケガしないかと思ったり、全体的にダンディズムを感じました。
パトリック・チャン
「テイクファイブ」世界最高のスケーティングを生で見ることができて幸せです。オートバイに乗ってるみたいなスケーティング。ぎゅーんと斜めに倒してカーブを回って急ブレーキって感じ。2幕のオープニングで、ヨナちゃんとペアを組みました。現時点の世界最高点ペアですね。新しいプログラムは、「moondance 」で、最初モップを持って出てきて、さえない感じなのですが、そこから一変するところのギャップが魅力的なんですね。
キム・ヨナ
私の席から見てスタンディングオベーションが多かったのは、ランビエール、カート・ブラウニング、パトリック・チャン、Shen&Zhao、シェイリーン・ボーン、ヴァーチュー&モイア、、、しかし一番、歓声が最高潮になって、ほぼ全員(後ろの方はわからないけど)が総立ちしたのは、やっぱりキム・ヨナさん。当然なんですが、やっぱりキム・ヨナは、韓国のスーパースター、英雄みたいな人なんだなと肌で感じました。
「Fever」女子でセクシーな演技をする人は他にもいるでしょうけど、妖艶さは他の人には出せない、ロクサーヌの頃から持っているヨナの魅力の一つですね。曲は熱っぽいけど、演奏はジャズ風で、ベースのピチカート音に合わせながらステップを踏み、ドラムのパパーンという音にあわせてしなやかにのけぞってみせる。魅惑的なビブラフォンの音からスピン、そして「Feeeveerrrr」でイナバウア〜。フィギュアスケートの技が活かせられるような選曲が洒落ている。脚を高くあげて回してからピボット。(←ココが好き) ビヨンセは豊かな声量で魅せますけど、フィギュアスケートなので最後はさらにヒートアップして、またクールに終わっていく。突き抜けていますね。
「homage to korea」は、競技の時と違って、ジャンプの構成が変わっていたり、イナバウアーを入れたり、2つ目のスパイラルもY字になっていたり、短縮版です。ジャンプの失敗は残念だったけど、私が憧れるところは、身のこなし方が美しくしなやかなところです。目の前で滑ってると思うと感激でした。
いつもヨナのことをたくさん書いてしまうのは、もちろん好きな演技でもあるけれど、ネットの掲示板などでけっこうけなされている(見なきゃいいけど)ので、つい良さをわかってもらおうと細かく書いてしまいます^^
席は前の方でしたが、リンクの短い辺の方だったので、長い辺の方に座りたかったな。以前、行ったstars on iceはアリーナ席だったので、滑りの質がよくわかった。でも近くまで寄ってくれると、双眼鏡を忘れたにもかかわらず、顔もよく見えました。
