2015年03月26日

チーム・ブライアン

「チーム・ブライアン」 講談社 2014.11
この本は日本向けに出版された本で、ベストセラーにもなっているらしい。
オーサーも認めているとおり、ヨナも羽生君も、トロントに行く前からジャンプの質が素晴らしく、五輪で金メダルを獲れる素質があった。質=成功率の高さだと思う。それでも二人は、アジアに留まっていないでクリケットクラブに行ってよかったのは、洗練されたところなんじゃないかな。


”(ユナ・キム)は、ダイアモンド。プレシャス・ダイアモンド” byオーサー

https://www.youtube.com/watch?v=_DmWL4k_sSk 
↑この動画は、2009年世界選手権後のオーサー氏のインタビューだと思われるけど、40分以上よくしゃべる男である。
冒頭、ヨナについて「チームのスタッフやファンに対して、礼儀正しく優しい。でもオーサーが好きなところはユーモアのセンスがあって、funnyおもしろいところ」と語っているようです。
「プッシュしていて楽しい選手だった。*1」「彼女は練習に来るのが大好きだし、私も仕事に行くのが楽しい。*2」とも日本の雑誌に書かれてました。

ヨナのことを父親のように愛していたブライアン。バンクーバー五輪後に、突然別れを告げられてショックだったのでしょう。ヨナの方は、理由を語っていないのでわかりません。しかしコーチを突然、やめさせたり、変更したり、断られたり、なんてことは、他のフィギュアスケートの選手でもよくあること。コーチとしては新米だったオーサーは、もっとビジネスライクに接することを学んだでしょうか。

第1章では、オーサー自身のオリンピック経験が述べられている。今、日本ではフィギュアスケートが超人気。他の国の大会では閑古鳥でも、日本では世界一の観客動員数を誇る。昔は北米でも人気が過熱していたらしく、オリンピックシーズンになると、寝ても覚めてもオリンピックのことばかり、ガソリンスタンドに行くと、オリンピックの記念グラスをもらえて、オーサーも集めていたとか。
第3章のフェルナンデス選手についての記述は、思わず笑ってしまう。スペイン人らしく時間にルーズで、おおらかなところ。まじめな性格の日本人羽生君と、相性が合うのでしょう。
ヨナがいる時は、アダム・リッポン*3やクリスティーナ・ガオ*4がチームメイトでした。

今季、羽生君のプログラムは、ショート、フリーとも魅力的です。そしてスケーティングも、カナダに渡って3年目、成果が目に見えて出てきたように思います。なんというか、重低音が鳴り響いているような、途切れない滑り。
コンパルソリー時代に培ったオーサーのグライティングレッスンで指導する姿は、なかなかかっこいい。
羽生君が、2012年に語っていたのは、
「前に行くときも、うしろに行くときも、肩と腕はまっすぐに」(オーサー指導)
「疲れてくると歩幅が狭くなる。どうしても早く漕ぎたくなる。今まで4歩だったのが3歩。楽になる。歩数がだんだん減ることによって、無駄な力がなくなる。スケーティングがよくなると、滑らかに、スピード感のあるジャンプが跳べる」*5
「ハビエルは、あれはブライアン・オーサーの所の滑りって感じで。やっぱり上半身と下半身が一体になった流れがあります。」*6

*1「ワールド・フィギュアスケート」2012-2013シーズンガイド 
*2「ワールド・フィギュアスケート」no. 40, Nov. 2009
*3 巻き毛の美少年は郷ひろみ路線になっていたな。ヨナについては「キム・ヨナはすごいスケーターですよ。とっても頑張り屋さんですごく練習するし、でも優しくてスイートな女の子。お互いいろいろ指摘し合ったりして、それが僕にとってはとても助けになりました。彼女の助けにもなってるといいなって思います」
(「フィギュアスケートdays plus 2009-2010男子シングル読本」より)
*4「彼女(ヨナ)がプレッシャーの下にいたのを皆が知らないことも私はよく知っている。オリンピックで彼女がやったことがどんなに素晴らしかったか。彼女はリンクのまわりで他のスケーターのように同じだった。ビッグスターだけど、そのようにふるまわないです。icenetwork 20100629
*5 報道ステーション201210
*6「ワールド・フィギュアスケート」no.51, Jan.2012
posted by ホープ at 17:34| Comment(0) | BOOK | 更新情報をチェックする
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