2013年02月28日

コゼットとエポニーヌ

「レ・ミゼラブル」の原作本(簡約版)を読んでみると、コゼットとヨナさんには、ちょっとした共通点がありました。
コゼットは、8才になるまで養父母の家で、虐待まがいにこき使われ、「ひばり」というあだ名で呼ばれていた。
ヨナもシニア1年目で「あげひばり」を演じ、世界選手権では、腰痛のため腰にテーピングして、二度転倒し、痛々しかった。(訂正→テーピングしてたのはGPFの時でした。ワールドでは、腰痛のために体力トレーニングが十分にできなかったと会見で答えてました。)
しかしコゼットは、ファンティーヌやエポニーヌと違って、物語の最後でお金持ちになり、愛する人と結婚して幸せをつかんだ女性です。
ヨナもオリンピックで金メダルを取って、富と名声を得たといえます。
さらに、岩波少年文庫のあとがき(by鹿島茂)によると、
”第三共和制(1870-1940)が始まった頃、ウィンレットという画家が描いた一枚の絵があります。その絵は一見すると、桶を運ぶコゼットにジャン・ヴァルジャンが手を貸してやっているように見えますが、よく見ると、ジャン・ヴァルジャンは晩年のユーゴーその人ですし、コゼットは若いフランス共和国の象徴の女神マリアンヌなのです。”と書かれている。
ヨナさんも韓国の英雄、誇りみたいな存在。
フィギュアスケートで韓国にはじめて金メダルをもたらした選手。平昌オリンピック誘致に大使として貢献する。今も枠取りのためにがんばっている。「韓国の生きた芸術品」(Vancouver Sun),「わたしたち(韓国)にはチョン・ミュンフン(世界的な指揮者)とキム・ヨナがいる」(朝日新聞)
とまあ、こんな感じ。
それで韓国発のニュースでは、ヨナはコゼットを演じていると言われるのかなと思います。

鹿島茂氏は、「レ・ミゼラブル百六景」という本の中で、コゼットよりエポニーヌの方が魅力的に描かれていると指摘していました。私もそう思います。
コゼットは、ヴィクトル・ユゴーにとって娘のような存在で、エポニーヌはユゴーが愛した愛人の合成人物なんだそうです。
ヨナのプログラムの中で中盤の核をなす音楽が、エポニーヌの歌う「on my own」です。
♪あの人が隣にいるつもりになってひとりぼっちで朝まで一緒に歩く。雨の中、舗道は銀のように輝いている。川辺の光は霧の中、闇の中木々は星の光で埋め尽くされている。だけど夜が終わってしまえば、あの人は消えて、川はいつもの川でしかなく、あの人がいないと、世界が変わってしまう。彼を愛しているの。だけどそれはあたしのひとりよがり♪ というような切ない乙女心を歌った歌詞です。エポニーヌの最後はマリウスを救おうとして弾に撃たれるのですが、マリウスの腕の中で「ぜんぜん痛くないわ」と言いながら死んでいく。エポニーヌの純情に泣かされるシーンです。
最後のコレオシークエンスは、物語のクライマックス、民衆蜂起の勇ましいところをイメージしているんでしょうね。

ところで私は作品の解釈をむずかしく考えないで、まず音楽に合っているかが一番で、あとは雰囲気に合っていればOKって感じです。ジャッジは、全部の選手の使用曲で、元となるオペラやミュージカル、映画を鑑賞しているでしょうか? 
タグ:キム・ヨナ
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2013年02月25日

英語解説

2007 world sp

"Augh!! Mind boggling!! I have rarely ever seen a single skater skate to the music as well as that. Brilliant program, superb choreography, what a feel she has!! "

2007 world ex

"She is a quite phenomenal skater.”
"Kim Yu-Na, bronze medallist this year, surely, a gold medallist to come. ”

2009 4CC ex

"Yu-Na’s greatest strength is her lack of weakness.
Graceful, elegant, triple jumps to match the men, and the star power of Katarina Witt. She’s something.”

2009 TEB FS


"And look for her to look unbeatable here again, she's just a phenomenon (loss of words), there's just....uh, amazing. There isn't one thing about her skating that you can say is a weakness. Her line, choreography, speed across the ice, her jumping ability. Right here, her triple lutz, gorgeous, right into triple toe loop, perfect. It's just extraordinary!!

2010 Olympic FS

"Oh my goodness, this is glorious. This is one of the greatest Olympic performances I have ever seen."


2010 Olympic ex

"How do you make a Kim Yu-na...you can't. It's truly a gift"

フィギュアスケートのファンになって副産物といえるのが、音楽を知ることができたことと、英語の勉強を少しするようになったこと。好きな選手の動画を見て、何を言ってるのか聞きとりたいと思った。(YUNAPEDIAを参照しました)
時間がかかるけど、英語の記事も読んでみたいと思う。
タグ:キム・ヨナ
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2013年02月21日

Tessa & Scott

カルメン

フィギュアスケートをよく知らない、舞踊好きな人にお薦めしたい。
芸術的だと思います。女性を逆さ吊りみたいにして乱暴にさえ見えるけど、怪奇映画みたいなカルメン。
4大陸の時は中断があって残念でしたが、カナダでの世界選手権ではベストな演技が見られますように。

ハレルヤ

洒落ている。風に舞う花びらと蝶のようにひきつけられます。

マーラー「アダージェット」

何の言葉もいらない、最高に美しいですね。

美男美女の映画スターみたいだし、カナダのプリンス&プリンセスともいえます。

タグ:movie
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2013年02月20日

実況と解説

どうでもいいことですが、八木沼さんは、失敗ジャンプを呼ぶ時に感情を込める。
村上「シングル...アクセル」(悲痛な感じで残念そうに)
浅田「ダブルサルコウ!」(4大陸の時は、これでいいんです、みたいな感じ)
キム「シングルフリップ」(冷たい感じで)

ポエム実況
4大陸女子ショートのフィニッシュ後の第一声は、こんな感じでした。
村上「フィニッシュ前に笑顔大きくはじけて」
鈴木「しびれる姉御がリンクに帰ってきました」
浅田「笑う門には真央来たる」
ベタ甘解説と、塩味というかこしょう味の実況とで絶妙なバランスを取りながら今後も続けていくでしょう。

もうすぐ世選ですが、日本人選手を盛り上げていってほしいと思いますし、外国人選手についてはウソの情報だけは言わないでください。

タグ:essay index
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2013年02月18日

使用曲 4CC 男子SP

ロス・マイナー: パガニーニの主題による狂詩曲
アブザル・ラキムガリエフ: (映)スティング
リチャード・ドーンブッシュ: With or without you / U2
マックス・アーロン: (映)トロン : レガシー
ナン・ソン: The Middle East Side
無良崇人: マラゲーニャ
デニス・テン: (映)アーティスト
ハン・ヤン: ジェラス
ミーシャ・ジー: Farrucas, Framenco
ケビン・レイノルズ: Chambemaid Swing
高橋大輔: ピアノソナタ「月光」
羽生結弦: パリの散歩道

TV放送時の字幕より
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2013年02月14日

Han YAN

会場で見た時、ケビンの3つ目の4回転は拍手の大きさで気づきましたが、ヤン・ハンの3Aは、衝撃的でした。やはりスケーティングが上手だと、ジャンプも無駄な力なく、きれいに飛べるし、氷の上を制御して表現も伸び伸びできるんですね。平凡な振付だけど、音楽に合わせるのでなく、音を鳴らしていた。力が抜けているけど、ここぞという所でキレがある。パトリックよりしなやかで、ヨナみたいな感じだ。「仮面舞踏会」の最初のポーズをとるところ、ちょうどいい感じの趣きがあった。
髪型もユニーク。新進気鋭の音楽家みたい。キスクラ席で、コーチ二人にもたれかかるところが、まだあどけなさがあってカワイイ。

【追記】
前、埋め込みしていたyou tubeの動画が削除されてしまっていたので、gifを作ってみた。
gif:Han Yan
@'13 4CC Spでの3A
ISUのロゴマーク(何メートルくらいあるのかな)を飛び越えてますね。
A'13 4CC Fsの最初のポーズ。詩情があります。
posted by ホープ at 12:52| Comment(0) | gif | 更新情報をチェックする

2013年02月11日

4大陸2013 女子

ヨナ選手、来るかなと思ってチケット買っていたので、生観戦を楽しみました。
大体、TVで見てスピードや伸びがある、ジャンプがダイナミックと思う、思わない選手は、生で見ても同じ印象で、差がもう少しはっきりわかるという感じです。顔の表情や、振付の細かい動きは、自分の席の近くだとわかるのですが、逆サイドの方に行ってしまうとわからないのでテレビで見ている方がいいです。
明るい元気な曲や、そうでなくても毎回、手拍子したりするのがちょっと疲れました^^;

中国のジジュンや、クエイシンは、ジャンプは得意だけど、滑りのスピードは物足りないかな。
ジジュンちゃんは、小枝のようにかぼそくて可憐な感じでした。
北米のグレイシーや、ケイトリンもチャーミング。彼女たちはスピードがあって、パワフルな感じなのですが、ジャンプの成功率が残念でした。
ザワツキーやガオは、後半スピードが落ちていたと思う。ガオ選手、背が高くてスマートで、遠目に見ると「荒川さん?」と思ってしまった。

日本女子の表彰台独占です。
佳菜子ちゃん
ショートのやわらかい曲のイメージにあった新衣装です。
kanako3.jpg
ピンクだけだと甘くなりすぎるところに、グリンのさし色をヒップ側に入れていることで動きに流れが出て、キレイでした。フリーの衣装も、この前、センス悪いと書いてごめんなさい。情熱のタンゴらしく大人っぽくていいですよ。
「Prayer for Taylor」は、リンクと演技と見る人の心に広がっていくような曲ですね。
フリーのシークエンスの2Aは、今シーズン決まったことがない。ま、1Aになっても1.93点くらいの差だけど。

真央ちゃん
ショートで久々のトリプルアクセル、決まりました。やったー!満面の笑顔ですね。

あっこちゃん
調子悪いのかなと心配してたけど、ワールドに向けて決めてきました。
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4大陸2013 男子

1位ケビン・レイノルズ
 雰囲気が好み(スリムで手足が長くて、色白金髪、動きもしなやか)の選手でしたが、雰囲気だけじゃないぞ、フリーで4回転3度決めました! 演技後、会場での鳴りやまぬ拍手に包まれておじぎ。うれしそうな笑顔が印象的でした。

2位羽生結弦
 「ノートルダム・ド・パリ」は、アイスダンスのメリルが、エスメラルダを演じているんだなという雰囲気が出ていて良かったですが、ウィルソンの振付と音楽は、1回目は普通の印象だけど、2回目、3回目と見るたびにイイナと思うようになります。羽生選手も、最後のキャメルスピンに入る前、くるくると回るところが、前は子供っぽく見えたけどスムーズになってきました。表情も柔和な笑顔を見せるところがイイです。

3位ハン・ヤン
 フリーの3A3Tの加点は、2.43で最高です。飛距離がリンクに虹が現れたのかと思うくらい素晴らしかったです。そしてスケーティングも上手だと思うし、ショートでは音のとらえ方もカンがいいと思いました。もう少し洗練されたプログラムで見てみたいけど、あの無骨な感じも魅力的です。

7位高橋大輔
 ショートではベートーベンのピアノソナタ「月光」に曲目を変更。
モロゾフの振付・編曲はあんまり好きじゃないのです。アモディオのプログラム5回くらい止まってなかったっけ。ラキムガリエフは投げキッスばっかりで、女子のショートは昨季まで最初にジャンプ3つ続けて入れて、あとはスピンとステップをどうぞ、という形で、深みがないのです。
さすがに大ちゃんのプログラムはちゃんと作っていると思うけど。衣装は作曲家みたいで合ってますね。ジャンプの調子がひどかったけど、世界選手権じゃなくて良かったです。
posted by ホープ at 20:13| Comment(0) | competition | 更新情報をチェックする