2011年06月30日

高橋大輔「ブエノスアイレスの冬」

'10-11シーズンのプログラムの感想は、各大会の直後に書いていますが、もう少し補足です。

http://www.youtube.com/watch?v=2yv5SRgU2uk&feature

この演技を見ていると、私の勝手な想像だけど、
家族や仕事も失って人生に絶望した男が、一人ブエノスアイレスの酒場に入り浸っているところに、若い頃の情熱的だった夢を見ている(タンゴで踊りまくるところ)
そんなストーリーが思い浮かぶ。

今季は、練習中の衝突や、靴のビスがはずれるなどのアクシデントに見舞われながら、懸命に滑っている姿がよけいに見返すたびに涙が出そうになります。

来季は、デヴィット・ウィルソンの振付ですか。非常に楽しみです。
posted by ホープ at 16:56| movie | 更新情報をチェックする

2011年06月28日

ベストな演技

キム・ヨナ選手のベストな演技を選んでみました。

SP ロクサーヌのタンゴ 2007 world
http://www.youtube.com/watch?v=8dYCpF0uQxU

FS あげひばり 2006 TEB
GPFもいいが、こちらの方が青みがかったリンクと曲想があっていて好きなのです。


SP こうもり 2008 world
この衣装が曲に合っている。
http://www.youtube.com/watch?v=LzE7bh8Wa-Q

FS ミスサイゴン 2007 GPF
ロシア大会の時がノーミスだったのですが、振付はこちらの方が好き。3−3後に、頬に手をあてて払うようにして進んでいくところとか。



SP 死の舞踏 2009 world
http://www.youtube.com/watch?v=o3qaPtr5Re0

FS シェヘラザード 2009 world
http://www.youtube.com/watch?v=aUPli-YWzWw

SP 007 james bond medly 2009 TEB
その後、アメリカ大会、オリンピックとパーソナルベストを更新していきます。


FS ガーシュイン/ピアノ協奏曲へ長 2010 オリンピック


ロイヤルブルーのエレガントな衣装を身にまとって、全体的に水が流れるように優雅でしなやかな演技。起伏に富んだ音楽構成、音楽効果抜群のところで、振付をこなしながらジャンプが配置されている。またこの曲はクラシックとジャズが融合された音楽といわれるので、リストやグリーグの協奏曲では絶対しそうにない、遊び心や洒落た振付がところどころ入っていて、そういうところも新しさがあって、人をひきつける。

タグ:キム・ヨナ
posted by ホープ at 23:47| movie | 更新情報をチェックする

2011年06月22日

フィギュアスケート美のテクニック

フィギュアスケート美のテクニック
樋口豊監修, 太田由希奈モデル, 野口美恵企画・執筆
新書館, 2011.5

★ベーシックスキルを身につけるには
         [目指す美学]                 [身につける方法]
<スケーティング>ひと蹴りの伸び               ストローク
         落ちないスピード                クロススケーティング
         氷へのタッチ                  
         雄大さ
<エッジワーク> 正しいイン・アウトのエッジ         コンパルソリー
         深いエッジ
         加減速の巧みさ


PCSでスケーティングスキルとひとくくりにされているけれど、エッジワークと分かれている部分があるのですね。
浅田選手は、「男子顔負けのパワフルかつ多彩なエッジワークで、ストレートラインステップを披露できるエッジワークの女王だ」と書かれていました。
今季から片足ステップの要素が加えられましたが、長い距離のワンフットステップを見せていたのが、パトリック・チャン、ミハル・ブレジナ、浅田真央。マカロワ選手も長かった?
レベル判定で他の要素に力を入れる選手もありますが、エキシビションでまた片足ステップを披露してほしいですね。
本にも紹介されていたDavid Liuの美しいワンフットステップは、こちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=-c3ceRk1P0Y&feature=player_embedded#t=120


コンパルソリーでやっていることを活かした演技。典雅ですね。こういうのを誰かやってほしい。



スケートを見始めた頃は、ジャンプを転ばない人が1番と思ったこともあった。
今は、スケーティングの上手なチャンや小塚選手の演技がいいなと思う。
トリノオリンピックで荒川静香さんの演技に感動したけれど、キャンデロロが「米一杯の感動」と言ったり(後に謝罪)、プルシェンコも、スルツカヤに金メダルを取ってほしかったからか、金メダルの演技じゃないみたいなことを言ったと思う。それで大したことがなかったのかなと思わされたけれど、やっぱり今見ると、東洋人としてはスケーティングが伸びていて、表現力も素晴らしかったと思う。

「スケーティングは伸びに尽きる」
実際、スケートを見に行った時に思った。骨太の滑りと、痩せた滑り。
音楽の世界でもあります。クラシックの楽器で、演奏者によって深みのある音色と、痩せた貧弱な音。
別の言葉でいえば「力強くディープエッジの選手」と「軽やかでクリアーな滑りの選手」ということなんだろうか。

この本には、まさに「美のテクニック」について太田由希奈さんの美しいポジションの写真付きで詳細に解説された本です。勉強になります。
写真だけでなく動画も見られます。↓
http://www.shinshokan.co.jp/figure/binotechnique/
posted by ホープ at 16:08| BOOK | 更新情報をチェックする

2011年06月20日

凄みのある美しさ

フィギュアスケートの演技で、きれいな曲で、きれいな衣装着て滑ったら、もしかして皆キレイなんじゃないのと思う時もあるけれど、凄みのある美しさを演じられるのは...

黒ハートキム・ヨナ「死の舞踏」
 ”サン・サーンスの「死の舞踏」で滑った彼女は、凄みを感じさせるほどの妖艶さだった。
気負ったところも見せずに、淡々と演技を始めてすんなり音楽の中に入り込む彼女は、今までにないタイプのミステリアスな選手である。”
「ワールド・フィギュアスケート」no.35, 2008 Dec.


黒ハート荒川静香「エル・フラメンコ」
”ラテンのエキゾチックなメロディに合わせて氷の上を舞う荒川は、華やかさに加えて、大人の女性の凄みが感じられた。”
 
「氷上の光と影」文庫本版のまえがき


黒ハート浅田真央「鐘」
 ”軽いポピュラークラシックであるガーシュインの後に聞くと、「モスクワの鐘」の音色は貫録があり、浅田真央の滑りには凄みが感じられた。”
 
「パーフェクトプログラム」

最初から最後まで鬼気迫る表情で迫力ありましたね。引用の文章は、いずれも田村明子さんです。
タグ:essay index
posted by ホープ at 17:41| essay | 更新情報をチェックする

2011年06月14日

ステキなエンディング

以前、キム・ヨナ選手のフィニッシュのポーズを特集しましたが↓
http://fairyonice.seesaa.net/article/161915642.html
今回は、動画で、他の選手の分もあわせて紹介したいと思います。最後の方から再生されるように設定しました。
エンディングって、規定のエレメンツをこなしながら音楽に合わせてきっちり終わるのがけっこう難しい。リズム感も大事だし、センスも表れるように思います。私の好みはロマンチック志向ですね。

1.キム・ヨナ「ガーシュイン/ピアノ協奏曲へ長」

http://www.youtube.com/watch?v=ISE0eRenwU8&feature=player_embedded#t=263


2. キム・ヨナ「タイスの瞑想曲」

http://www.youtube.com/watch?v=bOMt_z2pQ3s&feature=player_embedded#t=200

3.キーラ・コルピ「虹のかなたに」

http://www.youtube.com/watch?v=WI_AKR4QehU&list=PLAF0049DE9486A1BF&feature=player_embedded#t=184

説明は不要ですよね。

4.荒川静香「アヴェ・マリア」

http://www.youtube.com/watch?v=-_BFkxWlN88&list=PL5662A420EF4B8F97&feature=player_embedded#t=151

曲の余韻にあわせてこんな動きができるんだな。バタバタ見せることなく、一番最後の音のうねりにあわせるように体を柔らかく反り返ってみせるのは荒川さんならでは。女王の舞って感じですね。

5.ガチンスキー「ピンクフロイドメドレー」

http://www.youtube.com/watch?v=RvQkVUU4Uq4&list=PL78CAE860913BBF0F&feature=player_embedded#t=216

スピンで回りながら突然、レジのチーンという音に合わせてフィニッシュ。最後のキャメルスピンの手のつけ方もなんかイイですね。途中で歩くところもかっこいい。4T3Tの技術と、表現力がそろったプログラムに魅了されます。

6. 浅田真央「愛の夢」

http://www.youtube.com/watch?v=pTTxA6MkGIo&list=PLAF0049DE9486A1BF&feature=player_embedded#t=285

最後にスパイラルを持ってくるのが斬新。この曲にはファンスパイラルは似合わない。ゆっくりのスパイラルで夢見るような感じ。

7. 村上佳菜子「ジャンピンジャック」

http://www.youtube.com/watch?v=qz8Hw5pbwhs&list=PLAF0049DE9486A1BF&feature=player_embedded#t=205

スカートをめくってフィニッシュがキュート。

8. 羽生結弦「Vertigo」

http://www.youtube.com/watch?v=sHI9BaBNFs8&list=PL5662A420EF4B8F97&feature=player_embedded#t=194

最後のジャッっていう音に合わせてギタリストになっている。

9. 庄司理沙「リベルタンゴ」

http://www.youtube.com/watch?v=RYX_h4HiB60&feature=player_embedded#t=182

最後のポーズは、足と腕を同時に動かしてバッチシ決まってますね。

10. アダム・リッポン 「サミュエル・バーバー/ヴァイオリン協奏曲」

http://www.youtube.com/watch?v=irICtXQgJ-4&list=PLAF0049DE9486A1BF&feature=player_embedded#t=319

このポーズは美少年しか似合わない気がする。

<その他>
小塚崇彦「テイクファイブ」・・・最初のポーズと同じ、腕組みして終わるところ
ミハル・ブレジナ「パリのアメリカ人」・・・シャツの襟を持って気障なおのぼりさんって感じ。
posted by ホープ at 11:55| movie | 更新情報をチェックする

2011年06月03日

しなやかな腕の動き

フィギュアスケートにおけるバレエ的な演技って?
トゥステップで回転しながら移動していく(シェネ)その場でトゥステップ(パ・ド・ブーレ)
バレエジャンプ アラベスクのスパイラル スピンやジャンプの後にアティチュードみたいなポーズ
ビールマンスピンのポジションは、バレエにはなくて、新体操みたいです。ビールマンスピンでもアラベスクでも、フィギュアスケートと新体操、バレエの足の上げ方は違うらしいです。

それからしなやかな腕の動き。
スケートは言うまでもなくスピードがあるから、バレエのような動きがついていかない場合もあるけれど、ゆっくりになった時や、スパイラルのフリーハンドや、レイバックスピンや、ツイズルの時の手のつけ方に、しなやかな腕の動きが見られることがある。
ムチがしなるような、くねらすような柔らかい動き。
村主章枝さんの自著によると、ゴムチューブなどを軽い負荷で、使う筋肉に意識を集中させながら、動作をひたすらくり返すトレーニングをしたり、ウェーブという一方の指先から波が起こるように、指の第二関節、付け根、手首、肘、肩、もう片方の肩へ伝わり、同じように指先まで流れていくように見せる技を練習したりするそうです。「表現力の幅を広げるためには、自分の意識で、関節分解するように骨や脊髄も一つひとつバラバラに動かせるようにならなければいけない」とのことです。

今シーズン最後のworldのエキシビションで安藤選手の腕の使い方がとてもしなやかになっていたなあと思いました。訓練の賜物ですね。

違う表現力があるというより、差というのか、あるいはセンスの違いみたいなものを感じた。↓

arm1
arm2
posted by ホープ at 23:21| gif | 更新情報をチェックする

2011年06月01日

緩急

前回、ピボットの動画ばかり集めてみましたが、回っているところばかり見ていると酔いそうな感じですね^^;
今回のテーマは緩急(一瞬の動きを早くするところ)です。シャープな動きが誰でもできるわけじゃないと思う。
gifだとわかりにくいかもしれないので、動画を見る時、音楽を聴きながらチェックしてもらったらわかるかと思います。

quick1
quick2
quick3
quick4
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